2015.10.13
「ミロコマチコと野生動物のはなし」無事終了しました
10/12(月)に開催しました「ミロコマチコと野生動物のはなし」。
大勢の方にお越しいただき無事に終了いたしました!
こちらが想定していた倍以上の方に来場いただき、小さな会場がぎゅうぎゅう状態。一時は廊下まで人が溢れる程でした。
お越しいただいた皆さま、そしてエピソードをご提供いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
野生動物とのエピソードは11月30日(月)まで募集しています。
身近に潜む動物たちの物語を、みんなで大きな大きな絵本にしましょう!
会場内に展示されていた動物絵本の完成イメージ。大きいですね。
写真は、荒井良二さんとミロコマチコさん。
さて、イベント当日のレポートです。
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本日は山形まなび館の多目的ホールにて、絵本作家のミロコマチコさんによる「ミロコマチコと野生動物のはなし」を行いました。 山形市内から他県まで、六種類の動物にまつわるエピソードを集め、厳選したお話をミロコさんが選んで絵に起こしつつ、その動物について語るといった内容です。
普段はがらんどうなまなび館も、今日は壁一面に文字にしたエピソードがずらりと並び、食べられてばかりの動物から神聖視されている動物まで、イメージが合っていたり全く違うように捉えていたりと様々。
来年行われる第二回山形ビエンナーレにてお披露目予定の、ミロコさんがデザインした、熊の山車の巨大なアイデアスケッチは圧巻でした。
動物のエピソードは文章だけでも面白い物がたくさんありました。しかしそれはあくまで人間から見た動物の話。動物から見た人間の話もかけるよね?という事で、ただ選ばれたエピソードを絵にするだけでなく、ミロコさん独自の世界観でエピソード内に登場する動物側の目線から語られる物語はとても心を打ちました。人間と動物の物語は現実で起こった事かもしれないけれど、どこか異質な世界観になるから不思議です。
ミロコさんは動物を描く時、特に目を意識しているそうです。基本的に黒目が大きく愛らしく見えても、その奥ではずっと何かを警戒していて、相容れない厳しい物を持っている。エピソードに登場する動物の絵はその言葉通り、優しくも不可侵な眼差しを画面の奥から向けていました。
絵本の文章はあまり説明的ではなく、絵と少量の言葉で想像して頂けなければなりません。それが楽しみ方の一つでもあります。生活の中にテクノロジーが馴染んでしまい、野生動物を目にする機会が減った世の中ですが、改めて、生きているのが人間だけではないと感じさせられました。
皆さんも何か、動物にまつわるエピソードをお持ちでないですか?
ちょっとした事でも言葉にすれば、面白さは違ってくるかもしれません。
レポート 東北芸術工科大学大学院1年 荒川匠